13日、本田圭佑選手を巡るニュースが日本で相次いで報じられました。
しかし、これらのニュースには事実と異なる内容がいくつか含まれています。
その最たるものが「コロナ渦でのパーティー参加で炎上」という部分です。
確かに、ブラジルのコロナ感染者数は増加傾向にあり、我々日本人の感覚では、感染拡大期でのパーティー参加は誉められたものではないかもしれません。
しかし、本田圭佑選手が現在暮らしているのは日本ではなくブラジルです。
この問題の是非を判断するに当たっては、まずブラジルのコロナウイルスに対するスタンスを理解する必要があるのです。
ブラジルの大統領ボルソナロ氏はコロナウイルス感染対策よりも経済優先の立場を鮮明に打ち出しています。
その為、ブラジルではマスクを着用する国民も少なく、会食やパーティーが当たり前のように開催されているのです。
従って、本田圭佑選手がパーティーに参加したことはブラジル国内で何ら問題がないのです。
それを日本人の立場で一方的に批判することは、日本の捕鯨活動を批判する外国人と何ら変わりがないのです。
無暗な人格批判は厳に謹むべきです。
CASA DA MÃE JOANA!
O time na penúltima colocação, com um pé e meio na Série B e os jogadores indo em festa de despedida do covarde do Honda que abandonou o barco. Isso explica muita coisa. pic.twitter.com/Ik9mI7hMDw
— Meu Botafogo (@MeuBotafogo) January 11, 2021
では、本田選手はなぜ炎上しているのでしょうか。
それは、チームが降格圏にいるのにも関わらずパーティーに参加したからです。
しかし、これは大したことではありません。
ブラジルでは降格圏にいようがいまいが退団する選手がいればパーティーを開催して送り出すことは普通です。
もちろん本田選手自身がそのパーティーの様子をSNSにアップしたのであれば自業自得です。
しかし、そういうこともありません。
今回の問題の本質は「降格圏にいるチームの選手をサポーターが批判しているブラジルではごくごくありふれた日常」をあたかも「コロナ渦でパーティーに参加し炎上」という風に歪曲して報じていることにあるのです。
つまり今回の騒動は、サポーターが贔屓チームの選手を批判するというサッカー大国でごくありふれた状況が起こっているだけです。
それをメディアのニュースを鵜呑みにして無闇に人を批判する行為は恥ずべき行為です。
最後にこの”炎上”がどの程度の炎上なのかを確認してみましょう。
本田圭佑選手パーティー参加に関するツイートの中で最も『いいね』多かったツイートは1万足らずでした。
サッカーファンタジーニュースの同数程度の”いいね”があったツイートは下記のツイートです。
フィリペ・ルイスの入団会見中にAV🔞流してしまう関係者😥pic.twitter.com/ESFtyj68I0
— サッカーファンタジーニュース 【フィクション・空想】 (@soccernews_euro) July 27, 2019
つまり今回の騒動は『フィリペ・ルイスの会見中にチーム関係者がAVを流してしまった程度の出来事』なのです。
そもそもこのように大々的に報じられることでないということがよく分かるのではないのでしょうか。