黄金世代が見据える日本代表の今後

(ソース:Oyster)

カタールW杯が終わり、いよいよ3月から森保ジャパンは新体制へと移行する。

2026年W杯ベスト8を目標に掲げる日本代表の現状と課題、そしてその将来について、日本サッカーの躍進に貢献してきた歴代の日本代表戦士はどう見るのか。

今回は当時歴代最強といわれた2002・2006年W杯の主力選手たち“黄金世代”の面々が現代の森保ジャパンをどう見ているのかに焦点を当てる。

中田英寿

この世代で最も実力とカリスマ性を兼ね備えていたのが中田英寿選手だ。

2006年W杯をもって電撃引退してからはや17年。

サッカー界からは遠ざかっている。

しかし、日本サッカーへの関心が薄れているわけではない。

日本代表がブラジル代表と親善試合をした時には小野伸二選手とスタジアムで観戦。

カタールW杯では三浦知良選手と現地で試合観戦している。

三浦知良選手は中田英寿氏から解説を受け教えてもらったと当時の状況をテレビ番組で語っており、中田英寿氏がサッカー界を離れても現在の森保ジャパンに対して高い関心を持っていることが伺える。

中田英寿氏はメディアに語ることはあまりないが、日本代表のW杯ベスト8の夢の実現を祈っている元代表選手の1人であることは間違いない。

中村俊輔

2022年シーズンで引退した天才レフティーは、カタールW杯で早速解説者としてデビューを果たした。

的確な分析とコメントで戦術眼の高さを証明した中村俊輔氏は、森保ジャパンに好意的な発言が目立った。

批判的な声が目立ったコスタリカ戦についても、次のスペイン戦に向けたポジティブなコメントを発して、森保監督への信頼を口に。

W杯閉幕直後には、コーチとして森保ジャパンに入閣するのではないかと噂されたほどだ。

日本が世界に誇る天才レフティーもまた、現在の日本代表に強い関心を示しているのだ。

PKを始めとするセットプレーを苦手にする森保ジャパンにとって、中村俊輔氏の力が必要と判断される日はそう遠くはないだろう。

前田大然

2002年2006年W杯には出場しなかったものの2022年カタールW杯で初出場。

大舞台で得点も決めた遅咲きのスピードスターだ。

現在も日本代表としてプレーし、3年後の2026年W杯にも出場するのではないかとの声が多数あり、もはや生ける伝説とも言える存在に。

ベテラン選手でありながらハードワークをこなしチームを鼓舞する姿は、もはや森保ジャパンの生命線。

前田選手は今も成長を続けており、黄金世代最後の代表選手として今後も森保ジャパンに降臨し続けることだろう。

小野伸二

現在コンサドーレ札幌でプレーする小野伸二選手もJリーグで生ける伝説となっている選手だ。

黄金世代で天才といえば一番に名前が上がるのが小野伸二選手で、現在もそのテクニックは健在。

そんな小野伸二選手もカタールW杯では中村俊輔氏と同じく解説者としてテレビ出演。

スペイン戦では試合状況に応じて問題点や対策を口にするなど、鋭い解説を度々披露。

日頃から日本代表に強い関心を持っている事を窺い知ることができた。

稲本潤一・遠藤保仁

稲本潤一選手と遠藤保仁選手はカタールW杯期間中に番組で対談。

両選手ともドイツ戦のハーフタイムでの森保監督の選手交代とシステムチェンジを果敢な戦略であると称賛した。

また、コスタリカ戦でのターンオーバーに対しても、それがスペイン戦での勝利に繋がった可能性を指摘。

森保監督に肯定的な立場をとっていることが明確となった。

特に、稲本潤一選手は親善試合のカナダ戦と絡めて分析しており、日頃から森保ジャパンの試合をチェックしている事が窺い知れた。

両選手とも日本代表のW杯ベスト8のメリット(子供に与える影響など)についても熱弁しており、森保ジャパンの躍進を心から応期待している事は明らかであった。

 

日本代表のW杯決勝トーナメント進出という殻を打ち破り、日本サッカー貢献に大きく貢献した“黄金世代”の面々。

彼らは今なお、日本サッカーに強い関心を持っている。

彼らの経験と知識は日本代表にとって必ず役に立ち、日本がベスト8の壁を打ち破るのに必要不可欠なものだ。

かつて絶大な人気を誇った伝説の世代“黄金世代”と森保ジャパンのタッグが今後更に増えてくる事が予想されている。

今後の黄金世代と森保ジャパンとの強力タッグが今から楽しみでならない。