京都の人気ジェラート店「SUGiTORA(スギトラ)」が、2025年秋に予定していた京都高島屋への常設店出店を辞退したことを公式Xで発表しました。
SUGiTORAとは
2008年に閉店した老舗「スギトラ果実店」を復活させたジェラート店。
季節の食材を使った本格ジェラートやパフェが人気で、カフェとしても多くのファンを持っています。
出店辞退の経緯と理由
高島屋限定商品の開発や缶デザイン、機材導入、施工業者との打ち合わせ、金融機関との融資相談など、出店に向けて多岐にわたる準備を進めていました。しかし、出店に関する重要な取り決めが曖昧なまま先送りされるなど、SUGiTORA側の想いや誠意ある仕事が軽んじられたと感じる場面が幾度もあったと説明しています。誠実な話し合いが積み重ねられず、このままでは作り手としての誇りを失い、さらにはお客様までが同じように軽んじられてしまうのではという危機感を持ったため、出店を辞退する決断に至ったとしています。
SUGiTORAの想いと今後
売上や規模の拡大、知名度よりも、お客様との信頼関係を大切にしたいという想いが強く、「数字」よりも「信頼」を選んだと強調しています。どんなに遠回りでも、不器用でも、「美味しいね」「また食べたいね」と言ってもらえるお菓子をまっすぐな気持ちで作り続けたいという姿勢を貫くとしています。準備にかかった時間や費用、関わった全ての人への感謝とともに、悔しさや虚しさ、怒りなど複雑な感情も吐露しつつ、これからも誠実に、お客様の笑顔だけを信じて進むと結んでいます。
どれほど経営的に有利な話であっても、SUGiTORAは「数字」より「信頼」を選びます。どんなに遠回りで、不器用で、泥くさくても、SUGiTORAは“美味しいね”“また食べたいね”と笑顔で言っていただけるお菓子を、まっすぐな気持ちで作り続けていきたいと考えています。
SUGiTORAは、目先の利益や規模の拡大よりも、お客様との信頼と誠実なものづくりを最優先に考え、苦渋の決断を下しました。今後も変わらぬ応援を、と呼びかけています。